オリンピック後に不況が訪れるというのはホント?経営者が準備すべきリスクヘッジ

オリンピックの後に訪れるのは不況?

 

期待値が高まりジワジワと盛り上がって来る東京オリンピックですが、陰では奇妙な噂があります。
それはオリンピック後に不況が訪れるというものです。

 

この根拠のない噂に、多くの人が形容しがたい不安を感じて気持ちを落としています。
日本経済が不況の状態で、給料が上がらず苦しい思いをしているからこそ信じてしまうのでしょう。

 

では、本当にオリンピック後には不況になるのでしょうか?
結論を言えば、それは誰にも分からないことです。
したり顔で断言する有識者は大勢いますが、景気が良いか悪いかの2択の判断は運でも的中します
大切なことは自分自身でビジネスのチャンスがあるかを考え抜くことです。
ここではオリンピック後の景気について考えてみたいと思います。

 

不況は跳ね返せる

景気がずっと良い状態などありませんし、必ず波が出来るものでしょう。
オリンピック後に関連施設の需要が下がるのは当然なので、それを不況と呼ぶのは思考停止と同じです。

 

例えば、オリンピック用に用意した施設をオリンピックにしか利用しなければ、そのビジネスはオリンピック終了と同時に不況となります。
しかし、ビジネスとは今ある資産をどう有効活用するのか、どうすれば利益を出せるのかを考えることです。
オリンピックが終了したら次の需要を見つければ不況の流れを跳ね返せるでしょう。
優秀な経営者はオリンピックが終わった後の展開も計算しており、そうした人が成功を手にするのです。

 

このようにオリンピックが終わっても新しい需要があれば不況にはなりません。
不況になる流れは確定していてどうにもならないと諦めている気持ちこそが、本当に不況を呼び寄せてしまうのです。

 

もちろん、五輪ロスという単語があるように、大きなイベントが終わるのでまったくの無傷にはなりません。
ですが、不況を跳ね返すような姿勢こそが起業してビジネスチャンスを掴む近道になるでしょう。

 

リスクヘッジは行っておく

前述したように気持ちの面で不況に負けてはいけません。
とは言うものの経営者としてはリスクヘッジもしておく方が堅実でしょう。

 

リスクヘッジを行って備えておく

 

オリンピックに関連する事業を行うのであれば、商材はなるべく在庫が少なくなるようにしておくと良いです。
在庫が多いと保管場所や売るタイミングを逃してしまうので、極力回避しましょう。
それから、オリンピック後にどのようなビジネスを続けて行くかの計画も大切です。
起業する時は目先のことに集中してしまいがちですが、1年後、3年後をイメージすると足りないものが見えて来ます。

 

不況が来ると怯えているのはダメですが、不況が来ないと信じるのもダメなのです。
経営者としては何があっても対処出来るような心構えと準備、両方を行っておく必要があります。
別の事業へ方向転換する方法もあるので、臨機応変に動くことが大切です。