五輪までに日本が準備しなければならないこと
五輪開催は国の対応力を世界に示す場所でもあります。
2018年に開催された平昌オリンピックは空席も目立ち失敗だったと評価されていて、オリンピックまでに日本が準備をしないといけないことは多数あります。
東京五輪を成功させるために必要なことをまとめました。
競技場の建設
すでに計画通りに進んでいます。
発展途上国では建設遅れを問題視されることもありますが、日本の建設技術は世界屈指です。
今後も順調に進み、五輪開催時には必要な競技場は全て完成しているでしょう。
交通インフラの整備
国内外から観戦客が集まるので、既存の交通インフラでは対処できません。
首都高の整備や一部の鉄道施設のリニューアル、バス専用レースの新設などの準備が行われています。五輪期間中は物流に影響の出る可能性もあり、民間業者も対策を求められています。
また都心部の鉄道は非常に複雑です。
普段から使い慣れていないと日本人が電車の乗り換えで迷うくらいなので外国人は尚更です。
案内板を多国語表記にするのはもちろん、今以上に分かりやすい案内にしないといけません。
宿泊施設の供給量は足りている
五輪によって増える観光客に対して東京は普段からビジネス、観光で人の集まるエリアのためホテルの客室数は既存のもので足りています。
民泊も加わって宿泊施設は競争を求められる状況です。
大手ホテルは五輪期間中に客を受け入れられるように改装工事を積極的に行っています。
民泊をはじめようと考えている方も多いですが、五輪特需があっても、宿泊客の受け入れ体制を作れば簡単に儲かる業界ではありません。
また、民泊の法整備も進められていて、文化の違う外国人を宿泊させるにあたって近隣住人とトラブルを起こさない配慮もしないといけません。
仮想通貨決済
東京五輪で注目されているのが仮想通貨をはじめキャッシュレス決済です。
仮想通貨に対しては日本だけではなく世界の規制の影響も受けますが、幅広い国から人の集まる五輪では仮想通貨を普及させる絶好の機会です。
五輪に向けて仮想通貨決済サービスがどのように普及していくかに注目が集まっています。
通信インフラの整備
スマホやタブレットは日本人以上に海外からの観戦客は重要なツールになります。
日本人の場合は大手キャリアで契約していれば通信速は比較的安定しますが、短期契約のWi-FiやSIM、競技場や駅などのFreeWi-Fiなどは人が多いと通信速度の遅くなる問題があります。
日本に来て、ネットからの情報収集やSNS投稿をスムーズにできない環境になると日本の評判は下がってしまいます。
フリースポットの拡大だけではなく、人の密集したときの速度低下問題を解決することが求められています。
通訳
オリンピックに付き物の問題です。
日本は英語を話せる人の少ない課題もあります。
東京五輪で期待されているのはAIを駆使したリアルタイム翻訳アプリの普及です。
オリンピック時のAI通訳のクオリティによって、今後の普及スピードに変化が出るでしょう。
チケット転売問題
コンサートやスポーツ観戦の人気の高いチケットは転売屋が発売と同時に買い占める問題が話題になっています。
東京五輪でもチケット転売問題が懸念されていて、このまま行くとお金のない庶民が正規ルートでチケットを手に入れるのが難しい状況になっています。
国もチケットレス化や本人確認方法など対応方法を議論していますが、未だに具体的な解決策は出ていません。
東京五輪を生観戦したい思っている人は多く、開催までにいかに平等なルールと転売対策をできるかが課題です。